思ったより家の影響は大きい。
住環境をプラスとするかマイナスとするかは、
使う人(わたし)しだい。

photo/Ryo.Hata


人の協力なしに家は建たない?
人の協力なしに家は建たない、とは思わないが、今回のこの家は人の協力があつたからこそ建った家である。
設計、施工をされた鈴木喜一建築計画工房、佐藤工務店、そしてさまざまな職人さん達とのコミュニケーションが楽しく、嬉しい。それができたのは、周囲の友人、知人、事務所のスタッフの協力あったからだ。
また、私の両親、奥さんの協力なしには立ち上がらない家でもあった。この家は、前の事務所部分は、私の伯父の残したもの。後ろの事務所、住居部分は、奥さんの父親が残したもので建ったといえる。この二人の亡くなった男性は、前者は「精神」を人生で最も重要視し、後者は「お金」を最も重要視した対極の価値観の持ち主だが、共通点は周囲の家族の理解を得られなかった点である。
そんな男達の残したものから何ができるのか?

安定した生活?なにを望む?

日本国において、安定の原則(幻想)というのがあって、まず、安定した職場で働くこと。これが最近安定の原則として一番社会的認知を受けてるようだ。
そして、結婚すること。そして自分の家を持つことも安定の原則(幻想)となる。でも、安定の原則ばかりつかむと、プラス面だけではないだろう。私の場合。自分のやりたいことを明確にするには、安定しててはだめで、危ないギリギリで見つけ前へ進むことが必要。バランスのとりかたが難しい。

建築物写真家、畑亮氏が撮影された2F部分。ここでどんな
内容(生活)を構成するか?は使う者の精神が反映される。



1F事務所奥部分。広い空間に見えるが実際はもっと狭い。




このページ制作にあたって31998.4.24

秋に家は完成したのだが、締めくくりができない。
まあ、締めくくりは、死ぬときまでできないのかしら?
自分の住む「家」はできたが、そこで何ができるだろう。
高尾 洋。


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